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農福連携って?

こんにちは。揖斐郡池田町の訪問看護ステーションくついです。池田町、揖斐川町、大野町、神戸町、垂井町、大垣市、本巣市、岐阜市に訪問させていただきます。精神科訪問看護に力を入れていきます。併設している歯科、デイサービス、居宅介護支援と多職種連携によるサポートサービスを行っていきます。本日はデイサービスが行っている農福連携について述べていきたいと思います。

農福連携とは、障害者や高齢者などが農業に携われるよう、国や自治体、法人などがそれを支援する取り組みの事です。農福連携の取り組みが進むことで障害者や高齢者、生活困窮者の働き口を創出できるとともに農業分野では高齢化による後継者・働き手不足の問題を解消できると期待されています。

農福連携という考え方が広まり始めたのは2016年ごろです。政府が定めた「ニッポン一億総活躍プラン」(2016年6月 閣議決定)においては、社会的に弱い立場の人々が最大限活躍できるような環境整備の一環として「農福連携の推進」が盛り込まれました。

これをきっかけとして、その後「日本農福連携協会」が設立されました。全国の農福連携に関わる団体を包括するプラットフォームとして立ち上がり、農福連携の啓発セミナーや農福連携によって生産された農産物の販路拡大などを行っています。農林水産省・厚生労働省・民間企業・NPO法人・農家などが垣根を越えて一体となり、農業における課題と福祉における課題を一挙に解決すべく取り組みがスタートしています。

日本における障害者の総数は2018年の時点で約900万人を超え、全体人口の7.4%にあたります。内訳は身体障害者が約半数、精神障害者は4割、知的障害者は残りの1割というのがおおまかな概況となっています。
なかでも特筆すべきは精神障害者の数です。1999年では170万人しかいなかったのが、2014年には倍以上に膨れ上がっており、現代社会の今を反映しています。
このように体や心になにかしらの不安をかかえている方は決して少なくないです。そうすると彼らを支える社会の受け皿が必要になってきます。すでに介護支援、職業訓練、自立支援などさまざまな形でサポート体制が整ってきており、現にハローワークにおける障害者の就職件数は年々増加しています。
ただ、まだまだ十分な状況とはいえず、さらなる取り組みの強化は不可欠です。そこで農業・福祉、両面の課題を解決する策として期待されているのが「農福連携」です。
農業者側が得られる一番のメリットは労働力を確保できる点にあります。他には障害者へ就業機会を提供することは、まぎれもない社会貢献活動であること、障害者の働き手が増えることで、人と人との交流が盛んになる可能性が高まるというメリットがあります。

障害者側のメリットとしては、障害者一人ひとりの身体状況・作業能力に応じた職場設計・仕事設計をすることができます。
自然のなかで過ごすことで体にもいい影響が見られます。農林水産省が2014年に発表した「農と福祉の連携についての調査研究報告」では、農業活動に取り組んだ結果、半数近くの方が「精神面・身体面の状況が改善した」と回答しています。

農業に携わることによって、規則正しい生活習慣が身につき、一般就労にむけた訓練にもなります。
一般的な事務職であればオフィスにこもりきりになってしまうところを、農業であれば野外で作業することが多くなります。通りすがりに声をかけられる、隣の畑の人と仲良くなるなど、地域コミュニティとの接点もおのずと増えていきます。
訪問看護ステーションくついでは法人のフアームを利用した農福連携で精神疾患をお持ちの方の精神ケアを検討していく方針です。池田町、揖斐川町、大野町、神戸町、垂井町、大垣市、本巣市、岐阜市にお住いの方で農福連携での精神ケアにご興味のある方はお問い合わせください。

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